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子供の躾の話2013/03/08

・躾の基本は、「やってはならない事をやらせない」、「やるべき時に必要な動作をやらせる」だと思います。これが親の思い通りにできていれば、躾はできていると認識するでしょう。

ここで、一つの例えを考えてみて頂きたいのですが、散らかった状態や汚れた状態が「嫌」な人と、片付けが好きで、綺麗にする事が「好き」な人、この相反するどちらの性質を持った人間に育てたいと思いますか?
当然の事ながら、後者の人間に育てたいと思うはずです。

子供が散らかしたり汚したりした時に、叱ったり罰を加えたりすればする程、悪いイメージ(散らかった状況を見ると、嫌な思いをした感覚が蘇る)を持ってしまい、その状況を嫌悪する人間に育ってしまいます。ところが、うまく片付ける事を促し、褒めるなど金銭や物に限らず、なんらかの報酬が与えられていると、散らかった状態や汚れた状態でも、むしろ良いイメージ(散らかった状況を見ると、良い思いをした感覚が蘇る)を持ち、自ら片付けたい、綺麗にしたいと思うような人間に育てる事が可能です。
子供が散らかした時に叱ったり罰を加えたりする事は、多くの親や教育者が行なってしまっている事です。日本は未だ子供の躾や教育について、極めて未熟であるという事を認識すべきです。

・日本は昔から「子供は誰の物か?」という考え方をし、当然の事ですが子供は親の物で、自由に扱って構わないという意識を潜在的に持つ傾向にあります。子供はだれの物でもなく、人権を有する一人の個人である事を忘れてはいけません。
基本的に子供に対する親の権利は、未熟で不十分な理解しかできておらず、十分に主張できない子供の権利を、「代理で行使できるだけ」である事を認識すべきです。

・暴力や恫喝を用いる教育は、制限や義務を強要する事には向いているのかもしれません。しかしそれは、やらない方が良いと考えてしまう消極的な人間を育ててしまう事に成りかねません。やりたいとか、自発的で積極的な人間を育てるには、褒めるなど、金銭や物に限らず、なにかしらの報酬や奨励が受けられる状況が必要です。制限や義務を、暴力や恫喝をもって強要する事は容易で、やりたいとか、自発的な行動を育む事は難しく大変な忍耐が必要です。現在、多くの親や教育者は安易な手段を用いてしまっている事を認識すべきと思います。

現在の猛獣使いの手には、鞭は握られていません。なぜなら正しい手段で教えれば、苦痛を与える必要がないためです。人間は猛獣以下の存在なのでしょうか…